TVアニメ「ヴィンランド・サガ」公式サイト
出典: vinlandsaga.jp

『ヴィンランド・サガ』の作者、幸村誠氏は、アニメ第3期について「プロジェクトは現在進行していません」と回答しました。第1期は2019年、第2期は2023年に放送されましたが、続編の制作は進んでいません。

幸村誠氏が第3期の現状に回答

幸村氏は、X上でファンから第3期について尋ねられ、「申し訳ないが、よい知らせはない」としたうえで、プロジェクトは現在進行していないと述べました。

第1期はWit Studioが制作し、2019年に放送されました。第2期はMAPPAが制作し、2023年に放送されています。第2期の最終話では、トルフィンが戦争のない土地を求め、ヴィンランドを目指す決意を固めました。

第2期の続きでは、トルフィンたちの旅が物語の焦点になります。

製作委員会方式で参加企業が担う役割

『ヴィンランド・サガ』のアニメは、複数の企業が出資して作品を制作する製作委員会方式で運営されています。講談社とMAPPAは第3期について公式発表していません。製作委員会にはTwin Engine、講談社、Production I.G.、MAPPAが参加しています。

公正取引委員会によるアニメ制作市場の整理では、製作委員会は投資家で構成され、出資や制作会社への委託に関わります。放送枠の購入や原作の利用許諾、配信、海外販売なども、作品の取引や収益に関わります。権利管理の窓口は出資者間の協議で決まります。

制作会社は委員会から制作を受託し、元請け会社が下請けの制作会社へ業務を委託する場合もあります。制作委員会と元請け会社、元請け会社と下請け会社のそれぞれに、契約条件の開示や制作費の決定、追加費用の支払いなどの取引が発生します。出資、権利管理、制作委託は複数の企業間で分担されています。

公取委の調査が挙げた契約上の課題

公正取引委員会が2025年に公表した調査は、アニメ制作の取引で、契約条件の開示が不十分または遅れるケースを課題として挙げました。制作委託料が極端に低く設定されたり、協議を経ずに一方的に決められたりする問題も挙げています。制作委員会と元請け会社の間だけでなく、元請け会社と下請け会社の間でも同様の問題がありました。

制作期間の延長に伴う追加委託料が支払われないことや、発注の取り消し、支払いの遅れも、調査で挙げられた問題です。

公正取引委員会は2026年6月、アニメ制作現場の適正な取引に関するガイドラインを公表しました。制作遅延時の追加支払い、発注取り消し時にすでに行った作業への補償、著作権を委員会へ移す際の対価などが、適正な契約に関わる項目です。配信事業者が視聴データを制作費の交渉で共有することも、ガイドラインが促す事項の一つです。

続編の制作状況は未進行

現時点で『ヴィンランド・サガ』第3期の制作は進んでいません。幸村氏の回答は、続編の予定を告知するものではなく、制作状況について伝えたものです。