
ゲーム史の保存や研究に取り組む米国の非営利団体Video Game History Foundation(VGHF)が、コリン・ウィリアムソン氏の写真コレクションをオンラインで公開しました。1990年代末から2000年代のゲームイベントや秋葉原の風景など、300点を超える写真を無料で閲覧できます。東京ゲームショウや任天堂スペースワールドの会場、ゲーム店やゲームセンターの日常を写した写真が含まれています。

1999〜2005年のイベントや街を記録
ウィリアムソン氏は米国人ジャーナリストで、1999年から日本を主な拠点としてゲーム業界を取材していました。公開写真の多くは1999〜2005年に日本で撮影されたものです。コレクションには、氏が1997〜2005年に参加したイベントやプレス訪問の写真、ゲーム文化に関する一般写真が収められています。
撮影対象は展示会に限りません。秋葉原の写真は2000年6月から2001年1月にかけて撮影され、京都のジョイポリスや大阪の街並みを写した写真も含まれています。写真にはイベント会場のほか、街でゲームが売られたり遊ばれたりする様子も写っています。
コレクションには東京ゲームショウの1999年秋、2000年春・秋の写真があります。アミューズメントマシンショー2000や、任天堂スペースワールド2000の写真も収録されています。写真には当時のイベント空間や掲示物も写っています。
東京ゲームショウの展示と開催時期
1999年と2000年の東京ゲームショウは春と秋に開かれていました。2000年春の開催は3月31日から4月2日、秋は9月22日から24日です。写真コレクションには秋の開催に加え、春の会場の記録も含まれています。
東京ゲームショウは2001年まで春・秋の年2回開催され、2002年から秋の年1回開催へ移りました。開催回数の変更の背景には、入場者数と出展者数の伸び悩みがありました。
会場写真には、作品ごとの展示の作り方も残っています。「シェンムー」の展示では、フォークリフトと木箱を囲むように、ゲーム映像を流すテレビが並んでいました。このほか、ゲームボーイアドバンスなどが披露された任天堂スペースワールド2000では、ニンテンドー64やゲームボーイカラーの大型看板が掲げられていました。
秋葉原の店頭とゲームセンター
秋葉原の写真には、ゲーム店やゲームセンターの風景が写っています。店頭には「FINAL FANTASY IX」や「ジェットセットラジオ」のポスター、ポップが掲示されていました。
コレクションのフォルダーには、秋葉原の写真のほか、1999年の日本各地の写真、2000年の大阪の写真などが項目別に並んでいます。イベント関連では、東京ゲームショウやアミューズメントマシンショーのほか、ゲームの発表会や発売イベントの写真も収録されています。項目名には開催日や場所が記されたものもあります。
任天堂スペースワールド2000の写真は8月25日、アミューズメントマシンショー2000の写真は9月21日の記録として収録されています。2000年には東京ゲームショウの春・秋開催に加え、こうした別の展示イベントも写真に残されました。
閲覧と写真の利用条件
コレクションはVGHFのデジタルアーカイブで公開され、特別な資格や研究機関への所属がなくても閲覧できます。デジタルアーカイブでは、ゲーム雑誌や開発資料、メーカーの広報素材などもデジタル化され、検索・閲覧の対象になっています。
写真は、ウィリアムソン氏とVGHFのクレジットを付けることで、研究・教育目的で転載できます。個々の写真を利用する際は、それぞれに適用される利用条件に沿う必要があります。











