
2つのマッチング実験とその狙い
Electronic Arts(EA)は、『Apex Legends』のランクマッチで行った2つのマッチメイキング実験の結果を公表しました。どちらも、特にランクの低いロビーで高スキルの部隊と対戦する状況を減らす狙いでしたが、ソロキューでは上位プレイヤーとの遭遇が増え、ランク人口の減少も確認されました。
1つ目は、フレンドなどと事前に組む部隊のランク差を、従来の2ティア以内から1ティア以内に制限する変更です。2つ目は、ダイアモンド、マスター、プレデターのプレイヤーをソロキューに限定し、上位ランクのプリメイド部隊をなくす試みでした。
EAはマッチの質だけでなく、変更後のプレイ体験も測定しました。結果を踏まえ、ランク差制限とソロキューのどちらも恒久的な仕組みにはしないとしています。
ランク差制限では対戦相手の構成が一部変化
ランク差を1ティア以内に制限した実験では、ダイアモンドのプレイヤーが対戦するダイアモンドの相手が約8%減り、プラチナの相手が約8%増えました。プラチナのプレイヤーがダイアモンドとマッチする機会も増加しました。
変化は主にプラチナとダイアモンドの間にとどまり、それ以外のティアでは意味のある変化が見られませんでした。EAは一部のプレイヤーに小さな改善があった一方、フレンドと組む際の制限を全体に課すほどの効果ではないと判断しました。
そのため、1ティア制限は現時点で恒久化されません。
ソロキューで上位プレイヤーが各部隊に分散
ソロキューでは、上位ランクのプリメイド部隊を排除できましたが、勝敗の分布はほぼ変わりませんでした。ダイアモンド帯では以前の傾向が概ね続き、マスター帯では上位部隊の勝率がわずかに下がったものの、上位10部隊と下位10部隊の勝率差は9%のままでした。
EAによると、マッチメイキングは近いランクポイント(RP)のプレイヤー60人を集め、RP順に3つの区分へ分けます。各部隊には各区分から1人ずつ配置されるため、上位プレイヤーがソロで参加すると、複数の部隊に分散する仕組みです。

その結果、ダイアモンドのプレイヤーにとっては、マスターやプレデターと遭遇する機会が増えました。また、マッチ開始前の表示では、マスター1人の部隊とプレデター3人の部隊が同じように示されるため、警告表示が実際より厳しい対戦相手の分布に見える場合もあったとEAは説明しています。
ランク人口の減少と今後の変更
テスト中は、ソーシャル目的でランクを遊ぶプレイヤー層の利用が減りました。特に、テスト前にデュオやトリオで遊んでいたダイアモンド以上のプレイヤーでは、テスト期間中に戻ってくる割合が低下しました。
EAは、各スキル帯のプレイヤーが多いほど、マッチのスキル幅が狭まり、待ち時間も短くなると説明しています。ソロキューでランクを遊ぶ人数が減ることは、改善しようとしていたマッチングの問題を悪化させるとして、今回のトレードオフを受け入れない方針です。
ソロキュー実験そのものを完全に終えるのではなく、フレンドと遊ぶ機会を保ちながら、連携の取れた上位部隊と対戦する頻度を減らす方法を探るとしています。EAはシーズン31および32のランクに大きな変更を予定しており、詳細を10月中に共有するとしています。










