
『Dragon Age: Inquisition』のSteam Deck互換性評価が「Unsupported」から「Playable」に変わりました。コントローラーを認識しない問題が修正され、標準のProtonで携帯機から起動できるようになりました。一方、操作や表示には注意点が残っています。
コントローラー互換性の修正で評価が変更
BioWareが2014年に発売したロールプレイングゲーム『Dragon Age: Inquisition』は、これまでSteam Deckで「Unsupported」と分類されていました。Notebookcheckによると、標準版のProtonがコントローラーを適切に認識できない問題は、今回の変更に先立って修正されました。
Protonは、Linux上でWindows向けゲームを動かす互換レイヤーです。Valveは、ProtonをWineの改良版とグラフィックスAPIの実装群で構成し、WindowsゲームをLinuxで実行する仕組みとして説明しています。
ゲームは、コントローラー入力にDirectInputやXInputなど複数のWindows向け方式を利用できます。ProtonはこれらをLinux側の入力機能につなぎ、SDL2を経由する場合はSteamクライアントのコントローラーマッピングを利用します。
「Playable」は手動操作が必要な場合もある評価
Steam Deckの互換性評価は、ゲームを「Verified」「Playable」「Unsupported」「Unknown」の4段階に分類します。「Playable」はゲームが動作するものの、プレイヤーが設定や操作を手動で行う場合がある区分です。
「Verified」は、Steam Deckですぐに快適に動き、利用者が設定しなくても機能を使える評価です。「Playable」では、コミュニティ製のコントローラー設定を選んだり、画面上のキーボードを手動で呼び出したりする場合があります。
判定基準には、コントローラー操作、入力表示、文字入力、画面表示などが含まれます。たとえば、操作に合ったボタン表示や、文字入力時にオンスクリーンキーボードが起動することが要件に挙げられています。「Playable」はゲームが動作する評価で、「Verified」とは異なります。
小さな文字や入力表示などの制約は継続
Steam Deck HQによると、ゲーム内の文字が小さいこと、コントローラーと異なる操作表示が出る場合があること、仮想キーボードを手動で呼び出す場面があることが、残る制約です。
Steam Deckの判定では、標準解像度で文字が読みやすいことも確認されます。Valveの互換性プログラムでは、画面上の文字の読みやすさ、コントローラーでの操作、必要な入力機能などを評価します。
Notebookcheckによると、評価は「Verified」には達していません。
Deckのライブラリやストアで評価を確認
Steam Deckでは、ライブラリやストアに互換性評価が表示されます。Valveは、評価を購入時やプレイ時にどのような体験が見込めるかを把握するための情報として案内しています。
ライブラリでは互換性評価で絞り込めます。Valveによると、Steam Deckの互換性審査は続いており、ゲームや本体の機能改善に伴って、以前は「Unsupported」だった作品が動作するようになる場合もあります。
『Dragon Age: Inquisition』は、標準のProtonで動作するため、コミュニティ製のProton設定に頼る必要がなくなりました。











