
プレイヤーの声を受けて拡張を企画
カプコンは『Dragon’s Dogma 2』の大型拡張『Dark Arisen』で、新たな物語や戦闘を加える一方、シリーズの特徴である「不便さ」も残す方針です。木下賢人ディレクターは、遊びやすさを改善しながら、冒険の手応えが失われないよう調整したと説明しました。
拡張の制作を決めたのは、ゲーム発売から約6カ月後です。プロデューサーの大山直人氏によると、カプコンはその間に本編を複数回アップデートし、プレイヤーの意見を検討したうえで追加コンテンツの制作を決めました。
木下氏は、本編を遊んだ人には新しい冒険と戦闘アクションを、途中で離れた人には遊びやすさを改善した体験を届けたいと話しています。拡張の発売前に、本編へ無料アップデートを行い、操作性や利便性を改善する考えです。
遊びやすさと「摩擦」のバランス
木下氏は、移動や戦闘に伴う手間を、冒険の現実感や予測しにくい展開につながる要素と位置づけています。一方、手間が楽しさではなく不満になれば行き過ぎだとし、プレイヤーが課題として受け止められる範囲を探ると説明しました。
大山氏は、プレイヤーが遊び方を選べることを重視しています。たとえば、無制限のファストトラベルを前提としない設計を保ちながら、好きな場所へ移動できる「永久石」を追加し、徒歩で移動するか短時間で目的地へ向かうかを選べるようにします。
木下氏によると、クエスト中も決められた道筋を進むだけでなく、その場の状況に応じて手持ちの手段を使い、攻略を考えることがシリーズの特徴です。利便性を改善する際も、こうした予測しにくい展開や判断の余地を残すとしています。
初代拡張版の探索と戦利品
初代『Dragon’s Dogma: Dark Arisen』では、ビターブラック島という迷宮が追加されました。島の内部には、進むほど強い敵が現れる区画や、強敵を倒して先へ進む構成があります。
島では、呪われた装備などの戦利品を入手し、オルラに浄化してもらうことで使えるようになります。浄化にはリフト通貨が必要で、装備の種類やレベルによって費用が異なります。
探索では、島の各所にある石像を集めたり、冒険者たちの記録をたどったりする要素も用意されていました。木下氏は新作拡張の遊びを、戦利品を獲得していく「レリック遠征」サイクルと説明しており、初代拡張版の戦利品を中心とした遊びを想起させます。
Switch 2版は発売直前まで最適化
『Dragon’s Dogma 2』のNintendo Switch 2版について、木下氏は最適化が定型作業になったわけではなく、今も課題があると述べました。『バイオハザード レクイエム』や『プラグマタ』で得た解決策があっても、オープンワールドRPGである本作には異なる技術的課題があるといいます。
カプコンでは、各チームが開発で得た知見を共有し、後続のチームが活用しています。木下氏は、本作のSwitch 2向け最適化から得られる経験も、将来の作品に役立つ可能性があると話しました。
木下氏によると、チームは拡張版の発売直前まで最適化を続け、フレームレートの向上を目指します。映像への反応を喜び、発売時には性能にさらに満足できる状態にしたいとしています。











