Front view of the ROG XBOX Ally X20 with labeled controls
出典: rog.asus.com

ASUSの携帯型ゲーミングPC「ROG Xbox Ally X20」は、発売から数日後の時点で、本体と限定セットの両方がBest BuyとASUS.comで完売していました。価格は本体が1,299ドル(約21万円)、ゲーム用ARグラスなどを含むセットが2,499ドル(約40万円)です。

本体と限定セットが発売後に完売

ROG Xbox Ally X20は、ROG(Republic of Gamers)設立20周年を記念した携帯型ゲーミングPCです。ASUSは2026年10月15日に販売を始め、本体単体と限定セットを用意しました。

発売から数日後の時点で、Best BuyとASUS.comの両方で本体とセットが売り切れていました。予約受付は8月25日に始まりました。

本体の価格は1,299ドル(約21万円)で、ROG Xbox Ally Xは999ドル(約16万円)、ROG Xbox Allyは599ドル(約9万5,000円)です。限定セットにはROG XREAL R1 Edition 20のARグラス、専用のdbrand Killswitchケース、Pelican Protectorケースが含まれ、価格は2,499ドル(約40万円)です。

OLED画面と操作系を刷新

本体には7.4インチのOLEDディスプレイを搭載し、HDR表示に対応します。前世代のIPS画面からパネルを変更したほか、ASUSは本体内部の冷却機構も再設計しました。ASUSによると、冷却時の空気はOLEDパネルの背面、ヒートシンク、プロセッサの3方向へ流れる設計です。

ジョイスティックにはTMR(トンネル磁気抵抗)センサーを採用しています。TMR方式は、スティックに取り付けた磁石の磁場をセンサーで読み取る非接触方式です。一般的なポテンショメーター方式は内部の接点が抵抗体に触れて位置を読み取るため、接触摩耗が起きますが、TMR方式にはその接点がありません。

Hall effect方式も磁石を使う非接触方式で、TMR方式とは位置検出の仕組みが異なります。TMRセンサーは磁場の変化に対する感度が高く、Hall effect方式より細かな入力を読み取りやすく、消費電力も低いとされています。ASUSは本機のスティックについて、スティックドリフトの可能性を抑える設計と、3%のデッドゾーンを掲げています。

付属品とソフトウェアの変更点

限定セットのARグラスは、4メートル先に171インチ相当の仮想画面を表示します。視野角は57度で、Micro-OLEDディスプレイは240Hzのリフレッシュレートと0.01ミリ秒の応答時間に対応します。3DoFトラッキングにより頭の動きに合わせて画面を動かす機能と、画面位置を固定するAnchor Modeも備えます。

本体のソフトウェア「Armoury Crate Special Edition(ACSE)」では、メニューやゲームライブラリーの表示倍率を調整し、読みやすさを改善しました。ジョイスティックの操作方向やゲーム内の音に合わせて点灯するAura Syncの新モードも追加されています。HDR表示は、元の色や陰影の再現を重視するHDR Nativeと、色や明るさを強調するHDR Vividから選べます。

ゲームごとのプロファイルには、消費電力などを調整して保存でき、Command Center、Library、Actionの各ボタンも割り当てを変更できます。Travel Modeは充電電力を65Wに制限する機能で、機内モードを有効にすると自動で作動するほか、手動でも切り替えられます。ACSEの新機能の一部は、一般提供前に任意参加のプレビューチャンネルで試せます。

携帯型PCゲーム市場での位置

IDCによる携帯型ゲーミングPCの出荷台数推計では、Steam Deck、ROG Ally、Lenovo Legion Go、MSI Clawの合計は2022年に162万台、2023年に286万7,000台、2024年に148万5,000台でした。2025年の出荷台数は192万6,000台と予測され、2022年からの4年間では累計約600万台となる見込みでした。IDCの推計では、2023年の出荷の50%超、2024年の48%をSteam Deckが占めています。

この市場では、Windows搭載機とSteamOS搭載機が並び、各社が異なる構成の携帯型PCを販売しています。Steam Deckは2022年2月に出荷を始め、Windows搭載のROG AllyやLenovo Legion Goなどがその後に登場しました。