
バーグ監督が語る映画の軸
ピーター・バーグ監督は、テイラー・シェリダンが脚本を手がける『Call of Duty』映画について、戦闘だけでなく兵士が背負う責任や戦争の代償を描く方針を語りました。映画では『Modern Warfare』のミッションや登場人物を手掛かりに、兵士たちを複雑な人間として描くといいます。
バーグ監督は、同シリーズの物語には「魂」があると述べ、暴力や兵器の描写の下に、危険と市民の間に立つ兵士の負担があると説明しました。
シェリダンは『イエローストーン』や『シカリオ』などを手がけた脚本家です。バーグ監督は『キングダム』や『ローン・サバイバー』を監督しており、両者が映画版を共同で進めます。
『Modern Warfare』が描いてきた複雑な戦争
『Call of Duty 4: Modern Warfare』は2007年に発売され、現代の戦争をめぐる複雑さをキャンペーンの物語に取り込みました。2019年の『Call of Duty: Modern Warfare』では、善悪を明確に分けず、登場人物それぞれが自分の物語の主人公だという考え方が示されました。
同作の開発を担ったInfinity Wardのナラティブディレクター、テイラー・クロサキは、プレイヤーが自分とは異なる背景の人物にも共感できるようにすることを目指したと語っています。キャンペーンでは、カイル・ギャリックやファラ・カリムらの視点を通じて、異なる立場の人物を描きました。
戦争の描写は人物の設定だけでなく、プレイ方法にも結びついています。たとえば、民家を実物大で再現したミッションでは、狭い室内や角の死角が危険を生み、遮蔽物に銃を固定する動作も導入されました。開発チームは、こうした仕組みを通じて現代戦の戦術をプレイヤーに理解させることを狙ったと説明しています。
映画化の経緯と公開日
ActivisionとParamountは2025年に大作映画の計画を発表し、シリーズのファンが支持する要素を生かしながら、新たな観客にも届ける方針を掲げました。映画は2028年6月30日に劇場公開される予定です。
Activisionは2015年、傘下の作品を映画やテレビに展開するためのスタジオを設立し、『Call of Duty』の映像作品群を構想しました。その後、映画版ではステファノ・ソッリマ監督が起用された時期もありましたが、その企画は実現しませんでした。
今回の映画化は、シリーズの映像化をめぐる長年の構想を引き継ぐものです。公開時期には、クリストファー・マッカリー監督とマイケル・B・ジョーダンが関わる『Battlefield』映画も競合作品となる見込みです。
兵士の視点をどう映画に移すか
ゲームのキャンペーンでは、プレイヤー自身が登場人物を操作し、行動を通じて戦場の状況に関わります。クロサキは、ゲームではプレイヤーが人物の立場を体験し、その障害を乗り越える過程をたどれると語りました。
映画では、観客が操作を通じて兵士の立場に入ることはありません。バーグ監督が語った方針は、戦闘の迫力に加え、任務を担う兵士の負担や戦争の結果を描くことです。ゲームの人物や物語を映画の視点へどう組み直すかが、映像化の焦点になります。











