
スイス連邦工科大学の学生Manifold氏が、スイス全土を1ブロック=1メートルの縮尺で再現した『マインクラフト』のワールドを公開しました。 面積は4万1,285平方キロメートルに及び、標高4,634メートルのデュフールシュピッツェも実物大で収録されています。 ワールドは早期アクセス中で、無料版と有料版があります。
1ブロックを1メートルに設定した地形
ワールドの地形は、スイス連邦地形測量庁swisstopoが公開する地理データをもとに生成されています。 地形には標高データのほか、水域や森林などの情報も使われています。 山や谷、氷河、湖などを実際の位置に配置し、ゲーム内を歩いて移動できる地形として再現しました。
縮尺は水平・垂直ともに1対1で、デュフールシュピッツェの高さは4,634ブロックです。 無料版の対象にも含まれるユングフラウ=アレッチ周辺には、アイガー、メンヒ、ユングフラウやアレッチ氷河があります。 ワールドには絶景ポイントへ移動するコマンドも用意され、山頂や氷河などへ直接移動できます。
通常の『マインクラフト』では、ワールドの高さに上限があり、山を実物大で再現できません。 このワールドは高さ制限をなくすMod「Cubic Chunks」を使うため、Java版のバージョン1.12.2に対応しています。 ゲーム本体だけでなくModを含む専用の構成で動作します。
無料版はユングフラウ=アレッチ周辺
無料でダウンロードできるのは、ユネスコ世界自然遺産のユングフラウ=アレッチ地域です。 面積は約2,400平方キロメートルで、全土版と同じ環境で動作を試せます。 ダウンロードにはPrism Launcherを使い、ゲームの起動にはMinecraft Java Editionが必要です。
スイス全土版は15スイス・フランで、購入できるのはスイス在住者に限られます。 配布データは24GBで、プレイには約60GBの空き容量が必要です。 Windows、macOS、Linuxに対応しますが、Java版専用のワールドです。
ワールドは移動した場所を初めて訪れたときに地形を生成する仕組みで、制作者はメモリ16GBのコンピューターを推奨しています。 制作者が試した環境には、Windows PCとMacBook Proがあります。 無料版で同じ構成を試してから全土版を選べます。
早期アクセスで改善を継続
現在のワールドは早期アクセス段階で、プレイ可能な一方、地域によって地形の詳しさに差があります。 国境付近や隣国側では、スイス国内のデータより粗い標高データが使われ、平坦な場所や地形の抜けが生じることがあります。 建物は簡略化され、道路や橋、樹木、水域の形状が実際と異なる場所もあります。
制作者は今後、水や岩肌の表現を改善し、国境付近やマッジョーレ湖の南側にある地形の欠落を埋める予定です。 更新版は購入者が追加料金なしで入手できます。 各改善の実施時期は決まっていません。
実際のデータをゲーム内のブロックへ変換しているため、地形は手作業で一つずつ作られたものではありません。 現地をすべて照合したのではなく、サンプル確認を通じて制作されています。 スイス国内を一続きの実物大ワールドとして歩ける規模と、地域ごとに残る未完成部分が、現在の公開版の特徴です。











