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#脳科学

胸骨への振動を加えた瞑想、トラウマ経験者の身体意識と白質に変化

胸骨への振動を加えたマインドフルネス瞑想を受けたトラウマ経験者では、身体への意識が改善し、脳の白質の一部で神経突起密度が増加しました。116人を対象とした研究では、振動を加えない瞑想と比べて、解離症状の変化にも違いがありました。これは進行中の臨床試験の中間解析です。

青斑核のノルアドレナリン信号、脳の行き先ごとに異なる経路を形成

マウスの脳幹にある青斑核は、ノルアドレナリンを脳全体へ一様に送るのではなく、神経細胞の集団ごとに異なる領域へ信号を送っていました。学習課題で活動する細胞群も確認され、注意や行動に関わるこの神経系の働きを経路ごとに捉えた研究成果です。

LSDで脳波の周波数が上昇、脳活動の複雑さも増加

LSDを投与された人では、脳のアルファ波とベータ波の周波数が上がり、脳活動の信号はより複雑でフラクタルな構造を示しました。17人の脳磁図データを再解析した研究で、従来の「脳波が弱まる」という見方だけでは捉えにくい変化が報告されています。脳信号の変化と視覚上の模様との直接的な関連は実証されていません。

空腹時のショウジョウバエでオクトパミン神経が酒の記憶と選好に関与

空腹のショウジョウバエは、特定の匂いとエタノールを結び付ける学習が速くなります。この変化には、空腹時に働く神経細胞が関与します。研究では、昆虫の神経伝達物質オクトパミンが、エタノールを報酬として記憶する回路に影響することが示されました。この仕組みは、空腹などの状態が環境中の手掛かりと飲酒欲求の結び付きにどう関わるかを調べる手掛かりになります。

4時間未満の睡眠で上腕の持久力が低下、脳ネットワークの変化と関連

睡眠を4時間未満に制限した健康な男子大学生は、通常の睡眠後より上腕二頭筋の等尺性運動を早く続けられなくなりました。筋肉の疲労指標には条件間で統計的有意差がなく、研究チームは脳内ネットワークの連携の変化が運動時間の短縮に関わった可能性を示しました。

第二言語の音を聞き分ける力、非言語音の聴覚精度と関連

日本語話者が英語の音を学ぶ際、音の小さな違いを聞き取る力が母音の区別と関連することが研究で示されました。言語音ではない音の周波数などの差を聞き分ける能力が高い学習者ほど、英語の母音を区別する課題でも成績が高い傾向にありました。

シロシビン下の脳活動、混沌の中に状況に沿った秩序

シロシビンを摂取した人の脳活動を調べたところ、一見乱れているように見える変化の中に、休息や瞑想、音楽、映像といった状況に沿うパターンが見つかりました。研究チームは、このパターンが自己と外界の境界が薄れる感覚や、翌日の心理状態の変化とも関連したと報告しています。ただし、参加者は精神疾患の患者ではなく、結果は治療効果を示すものではありません。

カンナビノイドで脅威への回避が強まる神経細胞を特定、マウスの扁桃体で

米ノースウェスタン大学の研究チームは、マウスでカンナビノイドによる脅威の回避行動の増加に関わる神経細胞を特定しました。脳の扁桃体中心核にある特定の神経細胞が活発になり、その背景には、神経細胞の活動を抑える神経伝達物質の放出が減る仕組みが示唆されています。大麻に関連する不安を調べる研究ですが、今回の実験で測定したのは、マウスが捕食者のにおいに示す防御反応です。

マウスの運動記憶は海馬なしでも睡眠中に再生される

マウスでは、運動技能に関わる神経活動が睡眠中に再現され、海馬がなくてもリプレイが起きることが示されました。手続き記憶の定着には海馬が全般的に指令を出すという見方に対し、脳内の異なる記憶回路が独立して活動する可能性を示す研究です。