Razer、260gのPS5向け限定コントローラー「Raiju V3 Pro Signature Edition」を発表
出典: razer.com

1,337台限定、11月10日に発売

Razerは、PlayStation 5向けコントローラー「Raiju V3 Pro Signature Edition」を発表しました。マグネシウム合金の外装やTMRスティックを備え、重さは260gです。発売日は11月10日で、生産数は1,337台に限られます。

このモデルはRazerのSignature Editionとして、同社の通常モデルとは異なる素材や仕上げを採用しています。販売先はRazer.comと一部のRazerStoreに限られます。

Razerは発表時点で価格を公表していません。パッケージには本体のほか、持ち運び用ケース、交換用スティック、背面ボタンカバー、ワイヤレスドングル、部品交換用の工具などが含まれます。

マグネシウム合金と透けて見える構造

本体は内部が見えるオープンエア構造で、外装にはマグネシウム合金を使っています。タッチパッドはレーザー加工を施したガラス製で、グリップには細かな凹凸を付けたTPU素材を採用しています。

形状は多角形の開放構造で、外装の曲線と剛性を両立する設計です。標準DualSenseと比べて軽量です。

ボタンには耐久性のあるPBT樹脂を使っています。ガラス製タッチパッドや金属外装に加え、グリップにも質感を持たせています。

TMRスティックと割り当て可能なボタン

スティックにはTMR(トンネル磁気抵抗)方式を採用しています。磁石の動きを非接触で読み取る方式で、一般的なポテンショメーター式のように、接点が抵抗体をこすって位置を検出する構造ではありません。

ポテンショメーター式では、接点や抵抗体の摩耗がドリフトの原因になります。TMRとホール効果式はいずれも磁気を使って非接触で検出するため、このセンサー部分の摩耗を避けられます。TMRは磁場に応じてセンサーの抵抗が変わる方式で、ホール効果式では電圧の変化を読み取ります。

非接触センサーでも、スティックを支える部品やばねの摩耗、衝撃による変形などで、スティックが中央に戻らなくなることはあります。また、TMRを採用しただけで照準精度が決まるわけではなく、応答曲線やデッドゾーンなど、コントローラー全体の調整も関わります。

PCでは最大2,000Hzのポーリングに対応

Raiju V3 Pro Signature EditionはPS5向けにライセンスされ、Windows 11 PCにも対応します。PCではワイヤレス接続時に最大2,000Hzのポーリングレートを利用できます。ポーリングレートは、コントローラーが1秒間に入力情報を送る回数を表します。

2,000Hzでは報告間隔が0.5ミリ秒になります。NERDICは一般的なコンソール用コントローラーの例として125〜250Hzを挙げています。250Hzでは報告間隔が4ミリ秒、1,000Hzでは1ミリ秒です。同媒体の試算では、250Hzから1,000Hzへの変更で短縮できる入力待ち時間は最大3ミリ秒です。

ポーリングレートを高めても、実際の入力遅延が一律に小さくなるとは限りません。USB接続の入力機器36台を測定した研究では、1,000Hzに固定すると遅延が減った機器がある一方、そうならない機器もありました。研究では、機器ごとに遅延の分布が異なり、平均値だけでは特徴を捉えにくいことも示されています。NERDICは、高いレートの効果が出やすい場面として、高リフレッシュレートのPCゲームなどを挙げています。