
itch.ioは、生成AIを使ったゲームを検索結果から除外したり、AIの利用用途で絞り込んだりする機能を追加しました。ゲーム検索に「No AI」などの条件が加わり、利用者はAIの開示内容をもとに作品を探せます。itch.ioは、AI生成コンテンツの大量投稿への対応として、数テラバイト分のコンテンツを削除したとも明らかにしています。
検索時にAIの利用有無と用途を指定
検索には「AI Assistance」の項目が設けられ、「No AI」に加えて、AIによる制作支援やAIを使ったグラフィック制作などの条件を指定できます。生成AIを使った作品を一律に扱わず、開示された利用状況に応じて検索結果を絞り込めます。
「No AI」フィルターをゲームに適用すると、表示されるプロジェクト数は100万件超から42万5,000件未満に減りました。この数値は、フィルターを適用した検索結果を示しています。
itch.ioは、検索結果に加え、サイト内で開示情報による絞り込みが不足していた箇所にも機能を広げました。利用者は、AIの使用有無だけでなく、ゲーム制作のどこで使われたかを条件に作品を探せます。
開示欄は素材の種類や掲載カテゴリーにも拡大
itch.ioでは、プロジェクトに生成AIの成果物が含まれるかを申告し、使用している場合はグラフィック、音声、テキストや会話、コードなどの種類を選びます。AIを使っていると申告した作品には「AI Generated」タグが、使っていないと申告した作品には「No AI」タグが付きます。
今回、ゲーム素材に加えて、テーブルトークゲーム、書籍、コミック、サウンドトラックのカテゴリーでもAI利用の開示が必要になりました。これらのカテゴリーでは、新規作成時や編集時に開示欄への回答が求められます。
ゲーム素材のカテゴリーでは、AI利用の開示欄が以前から必須でした。今回、開示対象のカテゴリーが増え、検索フィルターが参照する情報の範囲も広がりました。
大量投稿への対応と、ゲームページの増加
itch.ioは、AI生成コンテンツのスパムへの対応として、数テラバイト分を削除したと投稿しました。同社のガイドラインでは、自動生成コンテンツの過剰な投稿や、AI生成コンテンツを大量に含むページの作成をスパムとして扱い、閲覧や検索の一覧から削除する可能性を示しています。
過去2カ月で、itch.ioに1日あたり新たに作成されるゲームページ数は2倍になりました。一方、ダウンロード数や購入数は同じ期間に2倍にはなっていないと、itch.ioは説明しています。新規ゲームページが1日6,000件を超えた経緯は、でも扱っています。
ガイドラインでは、AI生成コンテンツの使用と、コンテンツやページの大量生成を別の問題として扱っています。itch.ioは生成AIの利用開示を求める一方、過剰な自動生成や、AIが主体となって人の関与が少ないプロジェクトなどをスパムの例に挙げています。ゲームページで開示しなかった場合の扱いは、素材ページの開示ルールとは分けて記されています。
Steamの開示は審査とプレイヤー向け情報に連動
Steamでは、ゲームの審査申請前にコンテンツ調査への回答が必要です。回答は審査とプレイヤー向け情報に使われます。生成AIに関する項目では、プレイヤーが消費するゲーム内コンテンツの制作にAIを使ったかを扱い、単なる開発効率の向上は主な対象としていません。
Steamの調査では、ゲームに含まれる生成AIコンテンツを「事前生成」と「実行時生成」に分けています。事前生成は、開発中にAIを使って作り、ゲームに収録する画像、音声、物語、翻訳などです。実行時生成は、ゲームの実行中にAIを使って作るコンテンツを指します。
実行時に生成する場合、Steamは違法なコンテンツを生成しないための制御策も回答で説明するよう求めています。itch.ioの新機能では、開示された利用状況を検索条件にできます。











