Nintendo Switch 2|任天堂
出典: nintendo.com

7〜9月の販売は267万台、通期予想は維持

任天堂のNintendo Switch 2は、2026年7〜9月の販売台数が267万台となり、前年同期から41%減りました。メモリー価格の上昇を背景に米国、カナダ、日本で本体価格が引き上げられた時期と重なりますが、任天堂は2027年3月までの今期販売予想を1,650万台に据え置きました。

販売台数は、4〜6月の382万台も下回りました。 7〜9月の売上高は4,482億円で、LSEGが集計した市場予想の4,813億7,000万円を下回っています。純利益も735億円となり、市場予想の821億6,000万円に届きませんでした。

本体価格の引き上げは日本で先行し、その後、米国とカナダでも実施されました。 販売の落ち込みと価格改定が同じ四半期に起きた一方、任天堂は年間の販売見通しを変更していません。四半期の実績と、通期予想を維持する判断が並ぶ結果となりました。

メモリー価格の上昇が続く

ゲーム機に使われるメモリーは供給不足と強い需要に直面し、価格が急上昇しています。 TrendForceは2026年4〜6月期の契約価格について、一般向けDRAMが前四半期比10〜15%、NANDフラッシュが15〜20%上がると予測しました。

TrendForceによると、DRAMメーカーはサーバー向けの高性能製品に先端工程の生産能力を優先的に振り向けており、市場全体で供給不足が続いています。 AI需要が伸びる一方、消費者向けの需要は弱いNAND市場でも、契約価格は上昇する見通しです。

MUFG Americasの資料では、2025年2月10日から2026年5月14日までにDRAM価格は683%、NAND価格は793%上昇しました。 同資料は、AIデータセンター事業者が複数年にわたる供給を確保し、ほかの用途向けの供給を圧迫していることを要因に挙げています。 また、新工場の建設には3〜5年かかり、まとまった生産能力の増加は2027〜28年になるとの見通しを示しています。

年内の大型作と2027年の新作

任天堂は、今期に『トモダチコレクション わくわく生活』や『Pokémon Pokopia』を発売しました。 一方、投資家が注目する大型タイトルとして挙がっていた『ゼルダの伝説 時のオカリナ』リメイクは、11月5日に発売されました。 同作の投入が、価格引き上げ後の販売にどう影響するかは、今回の四半期実績には含まれていません。

任天堂は2027年に新作のポケモンゲームを発売する予定です。 これにより、今期の販売予想を支える今後の作品として、年内発売の『時のオカリナ』リメイクと翌年のポケモン新作が控えます。

Kantan GamesのCEO、セルカン・トト氏はCNBCに対し、『時のオカリナ』のリメイクだけでは投資家を満足させるには足りず、次年度に大型作品を増やす必要があるとの見方を述べました。 これは同氏の評価であり、任天堂が公表した販売予測の変更ではありません。任天堂は今期の販売目標を保ちつつ、次の年度の作品展開も予定しています。