AIで作られたとするクローンゲームをSteamで公開すると脅し、200ドル相当のSteamアイテムを要求したとの報告が海外で相次ぎました。国内では、ゲーム開発者が制作中の進捗投稿を控えると表明しています。報告者の過去の発言をめぐる疑問も出ており、脅迫の訴えとその信頼性の議論が並行しています。
24時間以内の支払いを要求したメール
ローグライトゲーム『Iron Pilgrim』を開発するWeasel Pitは、Zagir Harifを名乗る人物から、ゲームのクローンをSteamで公開すると告げられたと報告しました。公開されたメールでは、24時間以内に200ドル相当のSteamアイテムを送れば公開を取りやめると要求していたといいます。Weasel Pitは支払いに応じない意向を示し、SNSに投稿した映像をもとにAIで類似作品が作られたとみています。
ただし、Weasel Pitの報告をめぐっては別の見方も示されました。海外メディアInTheIndieは、Weasel Pitが以前、別の開発者に対して「Steamで発売するなら無料版を作って公開する」とRedditで述べていた点を取り上げ、今回の訴えが宣伝目的の自作自演ではないかと疑問を呈しました。
Weasel Pitはその過去のコメントについて非を認め、相手の開発者に謝罪しました。一方、同様のメールを受け取った開発者がほかにもいるとして、自作自演との見方には反論しています。ローグライクアクション『Circusar』を開発するPsicodart Gamesも、同じ人物から同様の要求を受けたと報告しました。
国内では開発中の情報公開を控える動き
デッキ構築ローグライトRPG『プロジェクト・ソラリス』を開発するGREENHORNの共同代表、tomo-mana氏は、これまで週2回行っていた進捗投稿を今後は控えると発表しました。開発速度やゲームの要件を解析する難しさを踏まえ、進捗を公開しても模倣が難しいと確信できるまでは投稿を抑える考えを示しています。
海外の報告を受けたこの判断は、制作中の情報を公開する頻度を見直す動きです。個々の開発者がどの程度の情報を共有するかは、それぞれの制作状況を踏まえた判断として示されています。
Steamの著作権侵害申告窓口
Steamを運営するValveは、同社のサービス上で自分の作品が著作権を侵害する形で複製されたと考える人向けに、申告フォームを設けています。フォームでは、問題のコンテンツがSteam上にあるURLと具体的な内容、侵害されたとする著作物の説明やURLを求めています。
申告者は氏名や連絡先を記入し、自分が権利者または代理人であること、利用が許可されていないと誠実に信じていることなどを表明する必要があります。Valveは、申告内容が投稿者に提供されたり公開されたりする場合があると説明しています。また、侵害だと知りながら重要な事実を偽って申告した場合、米国のDMCA第512条(f)に基づき損害賠償責任を負う可能性があると注意を促しています。
今回報告された金銭要求と著作権侵害の申告は別の手続きです。Steam上の作品について権利侵害を申し立てる場合、申告者は対象作品と権利の根拠を特定し、内容の正確性に責任を負う形になります。











