訓練後の迷走神経刺激でマウスの長期運動学習が向上、脳血管のリズムと関連

東北大学の研究グループは、マウスの運動学習の訓練後に迷走神経を電気刺激すると、数日後の学習成績が高まることを示しました。訓練中の成績がすぐに改善するのではなく、時間を置いて学習成績が向上しました。また、刺激によって生じた脳内の血液量の周期的な変動が大きい個体ほど、5日目の学習成績が高い傾向がありました。
好奇心が、日常をおもしろくする

東北大学の研究グループは、マウスの運動学習の訓練後に迷走神経を電気刺激すると、数日後の学習成績が高まることを示しました。訓練中の成績がすぐに改善するのではなく、時間を置いて学習成績が向上しました。また、刺激によって生じた脳内の血液量の周期的な変動が大きい個体ほど、5日目の学習成績が高い傾向がありました。
カナダのヨーク大学の研究チームは、69件の研究を統合して分析し、毎晩7〜8時間の睡眠が、より低い認知症の発症リスクと関連することを示しました。週150分未満の身体活動と、1日8時間を超える座位時間も、認知症リスクの上昇と関連していました。ただし、これらは統計的な関連であり、睡眠時間や運動量を変えることで認知症を防げるという因果関係を証明した結果ではありません。
NVIDIAのスタートアップ支援プログラム「NVIDIA Inception」に参加する4社が、乳がんの画像撮影、リスク評価、治療選択を支えるAIを開発・提供しています。自動超音波検査や病理画像による再発リスク予測など、検診から診断後の治療までを対象とし、臨床で使われている製品と研究段階の機能が含まれます。
Ethan A. Crawford氏らの研究チームは、3Dプリントで製作したフィルターを20層重ね、水中のマイクロプラスチックとナノプラスチックを90%除去する試作結果を得ました。微細な穴を直接印刷する代わりに、樹脂に混ぜた添加剤を温水で取り除き、粒子を捕らえる多孔質の表面を作る方法です。研究チームは、装置の改良と再使用の可能性を今後の検討課題に挙げています。
米国の偵察衛星「USA-32」が2026年9月13日、高度約775kmの地球低軌道で分裂し、米国宇宙軍が爆発を確認しました。 破片は元の軌道に沿って広い範囲に散らばっており、この高度の上下約50kmには稼働中の人工衛星が200機以上あります。 米国宇宙軍は差し迫った脅威はないとする一方、追跡可能な破片を監視し、他の宇宙機との接近リスクを評価しています。
NASAと米ローレンス・バークレー国立研究所の放射光施設Advanced Light Source(ALS)などの研究チームは、宇宙船の熱シールド材料が加熱で分解する過程を、X線CTとAIを組み合わせて3次元で捉えました。宇宙船の背面を覆う部分に使われる2種類の材料では、内部に空洞が生じる場合と、互いにつながった細い流路が形成される場合で、変化の仕方が異なりました。こうした内部構造の違いは、再突入時に材料の中を熱やガスが移動する挙動に関わります。

Blue Originは、月面での電力供給を想定した高さ20メートルの太陽光発電設備「Power Tower」を公開しました。着陸後に垂直に展開し、10キロワットを超える発電を目指す設計です。NASAが想定する居住設備や資源採掘では、これを上回る電力が必要になる場合もあります。Power Towerは月面電力網を構成する一要素です。

高血圧の治療薬アムロジピンが、ラットと遺伝子改変ゼブラフィッシュの実験で、過活動や衝動性に関わる行動を抑えました。研究チームは人の遺伝情報や健康記録も分析し、ADHD治療薬の候補として研究を進める根拠を示しました。ただし、これらの結果は人のADHDに対する治療効果を確かめたものではありません。

オレゴン州立大学の研究チームは、光を当てて水から水素をつくる新しい金属有機構造体(MOF)を開発しました。BVR-19と呼ばれるこの材料は、反応を速めるための高価な金属触媒を追加する必要がありません。

UCLA Healthの研究チームは、約1,500人を対象に脳画像や認知機能などを調べ、実年齢より脳年齢が高く推定された人ほど、作業記憶や実行機能のテスト成績が低い傾向を報告しました。脳年齢は、脳の状態をもとに推定した年齢です。

ザクロなどを食べた後に腸内細菌が作る代謝物、ウロリチンAについて、キングス・カレッジ・ロンドンの研究チームは、心不全の実験モデルで心臓の機能指標が改善したと報告しました。未治療の動物と比べ、改善幅は最大80%でした。今回の結果は動物と実験室で作ったヒト心臓組織で得られたもので、患者への治療効果を示すものではありません。

オーストラリア・ビクトリア州のマウンテンアッシュ林で、伐採方法を比べる長期実験の約30年後の状態が調べられました。強度の高い間伐を行った区画では、残った木が大きく成長し、木に蓄えられた炭素量は未伐採区と同程度か、それを上回りました。

成犬の網膜にCaBP4遺伝子の正常なコピーを届ける単回の遺伝子治療で、視機能の回復に加え、損傷した神経接続の構造的な修復が確認されました。成体の哺乳類の神経細胞は修復しにくいと考えられてきましたが、今回の結果は、犬の網膜回路が成長後も再編成され得ることを示しています。

グレートバリアリーフ北部のジーグルーで採取されたシャコガイの殻から、約200年前の海水温や雨の多い季節・少ない季節が月ごとに復元されました。現在の観測値と比べると、当時の水温は年間平均で0.6〜0.9℃低く、夏は0.9〜1.2℃低い一方、冬はほぼ同じでした。

永久凍土は、少なくとも2年間、地中の温度が氷点下に保たれる地盤です。植物や動物の遺骸を長期間凍らせ、分解による温室効果ガスの発生を抑えてきました。北極圏の気温上昇で凍土が融けると、蓄積した有機物の分解が進み、メタンや二酸化炭素が大気に放出されます。

水星は太陽に最も近く、金星の約4倍の太陽放射を受けます。それでも表面温度は昼夜で大きく変わり、昼の最高約427℃に対し、夜は約マイナス180℃まで下がります。一方、金星の表面温度は昼夜を問わず約440〜480℃に保たれ、水星の最高温度を上回ります。太陽からの距離だけでは、惑星の表面温度は決まりません。

乳やバター、ヨーグルト、チーズに自然に含まれるトランス脂肪酸について、22件の研究を分析した結果、心疾患や2型糖尿病のリスク上昇との関連は見られませんでした。部分水素添加油から生じる工業型トランス脂肪酸とは分けて評価する必要があります。

米国の成人約4万7000人を対象にした調査で、豆類を多く食べる人ほど、心臓病や脳卒中、糖尿病のいずれかを抱える割合が低い傾向が見られました。豆類を1日約4分の1カップ増やすごとに、これらの病気の有病率は約19%低い値でした。ただし、食事と病気の有無を同じ時点で比べた研究であり、豆類が病気を防いだとは結論づけられません。

スタンフォード大学の研究チームは、B細胞リンパ腫の増殖を促すタンパク質BCL6を、がん細胞の死を促す仕組みに結び付ける分子「TCIP3」を開発しました。ヒトリンパ腫細胞を移植したマウスに1日2回投与したところ、11日後に腫瘍が消失し、対照群では腫瘍が残りました。
シベリアのペスト研究施設で働いていた職員が死亡し、世界保健機関(WHO)はロシアに詳しい情報を求めています。ロシア当局は調査を続けています。肺ペストは重い肺感染症で、せきによる飛沫を介して人から人へ広がることがあります。
米国の小児約256万人を対象にした研究で、生後24カ月までの麻疹・おたふく風邪・風疹(MMR)ワクチン接種と小児自閉症の診断に、リスク上昇との関連は見られませんでした。接種時期による偏りを抑える解析を行い、別のワクチンを使った検証でも同様の結果となりました。

ロシア東部シベリアのイルクーツク近郊にあるペスト対策研究所で、28歳の女性職員が死亡しました。感染症を扱う当局は、研究所から何が流出したのか特定できておらず、女性の死因は「原因不明」の肺炎とされています。

イスラエルの研究チームは、過去に食事や生活習慣の臨床試験に参加した成人533人を、介入終了から5〜16年後に調べました。内臓脂肪の量や脳の構造をMRIで測定し、認知機能も検査しています。

老化に伴って増える「ゾンビ細胞」は、炎症を促す物質を出し続け、組織に残ることがあります。2026年のマウス研究では、免疫細胞のEP2受容体を阻害すると、老化した好中球の除去が回復し、複数の臓器や身体機能の老化指標が改善しました。老化細胞を薬で直接殺す方法とは異なり、細胞を片付ける免疫機能を回復させるアプローチです。

国際捕鯨委員会(IWC)の第70回会合で、商業捕鯨の再開につながる可能性がある決議案が撤回されました。商業捕鯨を一時停止するモラトリアムは維持され、会合では座礁した鯨類のデータ収集や船舶衝突への対策など、別の保全策も承認されました。

ドラコニッド流星群は毎年10月6〜10日に活動し、今年は10月8〜9日に極大を迎えます。通常の出現数は1時間に約10個と予想されていますが、過去には短時間に多数の流星が現れる「流星嵐」も起きました。

日本を含む93カ国を対象にした分析では、人口あたりの猫の数が多い国ほど、国民の幸福度が高い傾向が見られました。所得や医療費、国内総生産(GDP)、猫の数、トキソプラズマの感染率を比較した結果です。

健康な成人を対象にした研究で、デカフェを3週間飲んだグループでは、複数の記憶テスト項目で成績が改善しました。カフェイン入りのコーヒーを飲んだグループでは同じ記憶改善は見られず、別の注意課題で成績が上がりました。結果は、コーヒーの認知面への影響がカフェインの有無で異なる可能性を示しています。

約3億4500万年前の化石ウェストロシアナは、長く最古級の爬虫類と考えられてきました。頭骨を強力なX線で調べた研究チームは、エラの骨や水中での採餌に適した口の構造を確認し、爬虫類ではなく、より古い四肢動物の系統に位置づけました。この再分類は、陸上生活に適した体の特徴が、水中や水辺で暮らす動物にも先行して現れていたことを示します。
ウィーン工科大学(TU Wien)とドイツ物理工学研究所(PTB)の研究チームが、トリウム原子核を使う時計の試作機を開発しました。核時計が従来の原子時計のようにレーザー周波数を自ら安定させ、外部からの介入なしに24時間以上動作することを示しました。

カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究チームは、患者の細胞を体外で採取・改変せず、体内でT細胞をCAR-T細胞に変える方法を開発しました。ヒト化免疫系を持つマウスでは、白血病のほか、多発性骨髄腫と肉腫にも効果が確認されました。実験はマウスで行われた段階であり、人への有効性や安全性は臨床試験で確かめる必要があります。

がんの免疫チェックポイント阻害薬による治療を始めた患者のうち、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を使っていた人は、別の抗不安薬を使っていた人より、2年間の死亡ハザードが低かったとする分析が公表されました。観察研究の結果であり、SSRIが生存期間を延ばしたとは結論づけられません。

米政府は、オピオイド依存症と心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療を目的に、幻覚作用のある薬物イボガインを使う初の政府資金による臨床試験を進めています。米食品医薬品局(FDA)は、試験設計や用量、参加者の条件、安全性の監視方法などについて意見を募り、締め切りを11月20日としました。

エジプトのモカッタム層で1920年代に見つかったワニ類の化石が、新属・新種「Herugavialis cairensis」として記載されました。化石は約4500万年前のもので、大スフィンクスが切り出された石灰岩層と同じ地層から発見されています。

8月、製薬会社2社は、個別化mRNAワクチンと免疫療法薬を併用した治療で、メラノーマの再発リスクが大きく低下したと発表しました。一方、ドイツの製薬会社は、大腸がんワクチンの初期データで効果が得られなかったとして試験を終了しました。 がんワクチンが広く使える可能性を考えるうえで、二つの結果は、がんの種類によって免疫反応が異なる点を示しています。
Apple Watch Series 12とUltra 4の一部所有者から、装着した部分に赤みや灼熱感が出たとの報告があります。症状が出た場所は、背面のセンサーが触れるあたりとされています。

T. rexの短い前肢は、1905年に命名された当初から研究者が調べてきた特徴です。獲物を捕らえるのに役立たないように見え、その用途は長く謎でした。

火星のアルシア山では、毎朝のように長さ最大約1,800キロの水氷の雲が現れます。欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機「マーズ・エクスプレス」の観測を取り入れた研究では、この雲を再現するには、水蒸気から氷が直接生じる「均質核生成」が必要だったと報告されました。

2026年のノーベル化学賞は、分子の鏡像異性体を選んで作る反応の研究に対し、アンリ・カガン氏とソアイ・ケンソウ氏に授与されました。鏡像異性体は同じ分子式でも性質が異なる場合があり、両氏の研究は医薬品の開発にも使われてきました。

アオウミガメは2025年、国際自然保護連合(IUCN)の評価で、世界全体の絶滅リスクが「絶滅危惧」から「低懸念」へ変わりました。一方、野生動物の追跡個体群を対象にした別の指標では、1970年から2022年までに平均73%の減少が報告されています。二つの評価は対象も意味も異なり、アオウミガメの回復と生物多様性全体の減少が同時に起きています。

フランシス・ハルツェン氏が、南極の氷を使うニュートリノ観測施設「IceCube(アイスキューブ)」への貢献と、天体起源の高エネルギーニュートリノの発見により、2026年のノーベル物理学賞を受賞しました。

カンザス州立大学の研究チームは、大豆の茎に潜る害虫を探すため、植物の振動を記録する装置「Insect Eavesdropper」を大豆畑などで試しています。昆虫の活動を音響データから捉え、目視では見つけにくい段階で調査につなげることを目指す研究です。

イタリア・サルデーニャ島の山あいにあるボロターナで、70歳を迎えた女性が100歳まで生きる確率は13.83%と推定されました。研究チームは、人口記録を分析し、この町を「長寿ブルーゾーン」の候補地としました。ただし、推定値は調査期間によって大きく変わっています。

コンゴ民主共和国で続くエボラ流行では、新規感染に占める北キブ州の割合が約40%に達しました。感染者の追跡や治療施設の不足に加え、地域住民の不信感や埋葬をめぐる問題が対応を難しくしています。

2021年の研究は、食後の腹痛に食物抗原への免疫反応が関わる場合があると報告しました。 ただし、過敏性腸症候群(IBS)の原因を食物アレルギーだけで説明できるわけではなく、ストレスなど複数の要因も症状に関わります。 食後の腹痛や下痢が続く場合、症状だけで食物アレルギーとIBSを区別することはできません。

マウスでは、運動技能に関わる神経活動が睡眠中に再現され、海馬がなくてもリプレイが起きることが示されました。手続き記憶の定着には海馬が全般的に指令を出すという見方に対し、脳内の異なる記憶回路が独立して活動する可能性を示す研究です。

米国では、植物由来のkratom(クラトム)や、その成分を濃縮した7-OHを含む製品が、ガソリンスタンドやたばこ店などで販売されています。グミ、錠剤、飲料などの形があり、依存や過量摂取のリスク、規制のあり方が議論されています。

チリ北部のアタカマ砂漠で、約880万年前のカピバラの仲間「カルディアテリウム」の歯が見つかりました。半水生の動物が暮らしていたことに加え、植物や地質の証拠も、後期中新世のこの地域に淡水と水辺の生態系があったことを示しています。この発見は、現在のアタカマ砂漠が長期間にわたって一貫して超乾燥だったという見方に疑問を投げかけています。

犬894匹の血液由来DNAを調べた研究で、大型犬とオスでは分子レベルの老化が速い傾向が見つかりました。体の大きさに関連する変化は、遺伝子の働きを調節するDNAメチル化のうち、動き回る性質を持つDNA配列「トランスポゾン」に目立ちました。

2002年7月、NASAのジョンソン宇宙センターからアポロ計画の月試料などが盗まれ、捜査当局は試料を回収しました。しかし、盗難中に汚染され、科学研究にはほとんど使えない状態になりました。

NASAは月面基地の準備に向け、地下の溶岩チューブ、月面の氷、探査機や基地を脅かす環境条件を調べる3つの科学調査を選びました。調査機器はPRISMプログラムで選定され、CLPSを通じて月面へ運ばれる計画です。得られるデータは、将来の基地の場所や設備、月面での活動方法を検討する材料になります。

咀嚼音や鼻をすする音、ペンのノック音など、音量が大きくない日常音に怒りや嫌悪、不安、動悸などを感じる状態は「ミソフォニア」と呼ばれます。反応は音の種類だけでなく、場面や音を出した人によっても変わることがあります。

欧州宇宙機関(ESA)と中国科学院が共同で運用する探査機「SMILE」が、地球の昼側に広がる北極のオーロラを紫外線で撮影しました。極域を最長45時間連続で観測し、太陽風と地球の磁気圏の相互作用を全体像として捉える計画です。
卵の殻を粉末にしてマグネシウムへ加え、合金の材料として利用する研究が発表されました。鉱石から作るカルシウム材料の一部を生物由来の廃棄物で置き換えられるか、米ノースカロライナ州立大学の研究チームが検討しています。
火星のアラビア・テラでは、クレーター内に明るい色の地層が露出し、厚さや明るさの似た縞が広がっています。NASAの火星探査機が撮影した地形は、堆積物が固まった岩層が火星の古い気候を記録している可能性を示しています。ただし、縞をつくった具体的な過程は確定しておらず、地下水が関わる周期的な砂塵嵐などが候補に挙がっています。
ウイルスや細菌などの感染症が、2024年に世界で診断された新規がん症例の約12%、約230万件に関与したとする分析が発表されました。感染関連症例の約92%は4種類の病原体によるもので、ワクチンや感染治療が予防策として挙げられています。

白色矮星HS 0209+0832の大気から、ニオブや銅などの重元素が多く、ケイ素や鉄が少ないという異例の組成が見つかりました。研究チームは、星が巨星だった時代に放出した物質から形成された「第二世代惑星」の大気が、白色矮星に取り込まれている可能性を示しています。惑星の存在や起源は候補として報告されており、確定した発見ではありません。

インドネシアで続く森林火災が、絶滅危惧種のボルネオオランウータンの生息地を脅かしています。火災は主要な生息地を含む森林や保護区にも広がっており、救助活動に加えて、泥炭地の再湿潤化や地域住民による予防活動の継続が求められています。

タイ・バンコクのチャトチャック市場では、マーモセットやカピバラなど中南米産の野生動物が以前より多く見られるようになっています。動物は南米から複数の経由地を通って運ばれ、売買にはSNSも関わっています。過密な市場で異なる動物が近接して売られる状況は、人への感染症リスクとも関係します。

スイスの氷河は2026年、体積の5%を超える氷を失いました。雪の少ない冬に続き、暑く乾燥した夏となり、氷河を覆う雪が乏しい状態で融解が進みました。GLAMOS(スイスの氷河観測ネットワーク)は、年間質量収支の報告でこうした1年間の変化をまとめています。

太平洋のクラリオン・クリッパートン海域の海底堆積物から、1万1742種のウイルスが確認されました。研究チームは、その大半が既存の参照データベースに登録されていないウイルス群であり、宿主となる微生物の代謝や金属ストレスへの適応に関わる可能性を報告しました。深海採掘の影響を調べるための生態系の基準情報となる研究です。

シベリア南部で見つかった骨片の古代DNAから、現生ヤクに近縁でありながら、異なる進化をたどった絶滅ウシ科動物の系統が明らかになりました。研究チームは20個の古代ゲノムを比較し、ヤクとの分岐が約40万年前に始まり、約25万年前に完全に分かれたと推定しています。
ユタ州で、AIがニキビを評価し、医師が処方ごとに事前承認しなくても薬を処方する試験運用が始まりました。対象は軽度から中等度のニキビに限られ、患者数に応じて処方の監督方法が段階的に変わります。通常の遠隔診療のようにAIが情報を集めて医師へ引き継ぐのではなく、定められた範囲内ではAI自身が初回処方を出します。

NASAの火星探査車キュリオシティは、ゲディズ・バリスと呼ばれる水路状の地形で、火星探査では初めて純粋な硫黄を確認しました。硫黄を火星の建設材料に使う研究では、ノースウェスタン大学のLin Wan氏らが、模擬火星土壌と溶かした硫黄を混ぜた材料を開発し、50MPaを超える圧縮強度を得ています。