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医療

過食行動と拒食症に関連する遺伝領域を特定、BMIとの結び付きは一部に限られる

過食行動に関連する遺伝領域が6カ所、神経性やせ症(拒食症)に関連する領域が8カ所特定されました。両者は精神疾患との遺伝的な結び付きの一部が重なる一方、BMIや体脂肪率との関連は反対方向でした。遺伝的な相関は、過食行動や拒食症が別の疾患や体重を引き起こすことを示すものではありません。

USC、増殖を続ける免疫細胞の前駆細胞をがん治療に応用

南カリフォルニア大学(USC)の研究チームは、免疫細胞の前駆細胞を増殖させ、がんを認識するよう遺伝子改変する手法を開発しました。マウス実験では、改変細胞が骨髄などに定着して新たな免疫細胞を生み、血液がんと固形腫瘍の進行を遅らせました。この手法は体内で細胞を補充し続ける設計ですが、人での有効性や安全性はまだ確立していません。

英国約97万人の調査、熱い飲み物と食道扁平上皮がんの関連を報告

英国の約97万7,000人を追跡した調査で、飲み物を「非常に熱い」と感じる温度で飲む人は、「温かい」と感じる人より食道扁平上皮がんの相対リスクが約3.17倍でした。飲み物の温度と摂取頻度の両方に関連が見られましたが、食道腺がんでは温度との関連は見られませんでした。

MerckとModerna、メラノーマ向け個別化mRNAワクチンの適応拡大を探る

MerckとModernaは、手術後のメラノーマ患者を対象とする個別化mRNAがんワクチンの第3相試験で主要評価項目を達成し、規制当局への申請準備を進めています。両社は肺がんや腎臓がんなどにも試験を広げています。他の腫瘍での有効性と、患者ごとのワクチンを製造・投与する仕組みが今後の焦点です。

脳画像の視覚処理パターンから4年後の抑うつ症状を予測

19歳の参加者1,332人が怒り顔を見るときの脳活動を解析し、視覚情報の処理パターンから将来の抑うつ症状に関わる指標を作る研究が発表されました。この指標は、臨床症状がなかった参加者の4年後の症状を予測し、人口統計情報や基本的な脳活動を用いる基準モデルを上回りました。

ケニアでエボラ感染2例目、当局が接触者追跡を開始

ケニアで、国内初のエボラ感染者の親族にあたる39歳の男性の感染が確認されました。男性は隔離中に発症し、当局は接触者の追跡を始めています。WHO当局者は、感染者が2人確認された段階でも、ケニアで流行が起きている証拠はないと述べました。

GLP-1薬とまれな視力障害、米国研究で小幅なリスク上昇

オゼンピックやウゴービなどのGLP-1薬について、米国の2型糖尿病患者を対象とした大規模研究で、突然の視力低下につながるまれな目の病気との関連が報告されました。研究者は、患者や医療従事者が認識すべき関連だと述べています。

アルツハイマー病研究で見直されるペプチド「P3」の凝集作用

アルツハイマー病の研究では、中心的に扱われてきたアミロイドβ(Aβ)に加え、関連するペプチド「P3」の作用も調べられています。P3は長く無害と考えられていましたが、研究では凝集体を形成し、神経細胞に影響する可能性が示されています。

遺伝子に基づく抗うつ薬処方、3カ月時点で差なく6カ月の寛解率は上昇

うつ症状のある人を対象にした米国の大規模臨床試験では、遺伝子検査に基づくSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の処方は、3カ月時点で通常診療と比べて症状を改善しませんでした。一方、遺伝子情報に応じて薬や用量の変更が推奨された患者では、6カ月時点の寛解率が通常診療群より高くなりました。

ラコサミド、変形性関節症の痛みと軟骨損傷を抑える可能性 マウスと培養細胞で確認

てんかん治療薬として承認されているラコサミドについて、マウスの変形性関節症モデルと培養したヒト軟骨細胞を用いた研究で、痛みの軽減と軟骨修復を促す作用が確認されました。変形性関節症では、骨の間でクッションや潤滑の役割を担う軟骨が損なわれます。今回の結果は、症状の緩和に加え、軟骨の変化にも働きかける治療の可能性を示しています。

中空シリカナノ構造体を使う超音波刺激、マウスのパーキンソン病症状を改善

超音波は脳の深部まで届く一方、従来の方法では刺激が広がり、小さな神経細胞群を狙う精度に課題がありました。研究チームは、ガスを内包した中空シリカナノ構造体(HSN)を超音波と組み合わせ、マウスの脳を長期間刺激する方法を検討しました。この方法は、パーキンソン病モデルマウスの運動症状を改善したと報告されています。

米国のサイケデリック治療、薬事承認と提供体制の整備が課題に

米国では、サイケデリック薬の治療利用をめぐり、FDAによる薬事審査に加えて、安全に製造・保管・投与する仕組みが論点になっています。通常診療への導入には、薬の有効性や安全性を示すだけでなく、規制物質の管理や臨床現場の体制も関わります。

脂肪細胞のアポトーシスを狙う注射薬、初期試験で内臓脂肪が減少

実験段階の注射薬CBL-514は、脂肪細胞のアポトーシスを促す仕組みを持ち、初期の臨床試験で内臓脂肪量の減少が報告されました。肥満治療薬を中止した後の体重再増加を抑える可能性も動物実験で調べられていますが、人での効果は検証されていません。

バニリンの抗菌・抗炎症作用を慢性創傷向け製剤に応用する研究

バニラの香りや風味の主成分であるバニリンについて、フリンダース大学の研究チームが、慢性創傷の治療や組織再生に使う製剤への応用可能性を検討しました。研究チームは、バニリンに抗酸化、抗炎症、抗菌の性質があると報告しています。

腸内細菌由来の代謝物、アルツハイマー病関連の脳変化を促進する可能性

米ウィスコンシン大学マディソン校などの研究チームは、腸内細菌が作る代謝物イミダゾールプロピオン酸(ImP)が、アルツハイマー病に関連する脳の変化を促す可能性を報告しました。認知機能に問題のない成人を調査し、遺伝データやマウス、培養細胞を使った実験でも関連を調べています。

皮膚の炎症反応、感覚への注意で小さく速く収束

皮膚のかゆみや熱さに意識を向けると、ヒスタミンで起こした急性の炎症反応が小さくなり、腫れも早く引く傾向が示されました。研究チームは、注意が感覚の受け取り方だけでなく、免疫反応の調整にも関わる可能性を、健康な成人を対象とした3つの実験で検討しました。

miR-30b-5p搭載ナノ粒子、ラット心不全モデルで心機能を改善

心不全モデルのラットに、miR-30b-5pというマイクロRNAを載せたPEG-PLGAナノ粒子を投与した研究で、心機能の改善と心筋損傷の軽減が報告されました。心臓へ薬剤を届ける設計と、心筋肥大や炎症に関わる指標の変化を調べた動物実験です。

マウス実験でオリーブ油を先に取ると食後血糖の上昇が抑制

京都大学などの国際研究チームは、マウスにブドウ糖を与える前にオリーブ油を摂取させると、摂取後の血糖値の初期上昇が小さくなると報告しました。オリーブ油を先に与えた場合、後から与えた場合に比べて胃から腸へ内容物が移る速度も遅くなりました。

個別に歩き方を調整する訓練、膝の痛みと軟骨指標に変化

歩くときの足先の向きを個人に合わせて変える歩行再訓練で、膝の変形性関節症がある人の痛みが軽減し、軟骨の健康状態を示すMRI指標の悪化も遅くなりました。68人を対象に1年間追跡した試験の結果です。痛みの改善は一部の薬で報告される効果と同程度でしたが、軟骨が再生したことを示すものではありません。

ポリエチレン微粒子、マウスの脂肪肝の指標を悪化させる可能性

ポリエチレンの微粒子への曝露が、マウスの肝臓で脂肪肝に関連する変化を促し、高脂肪の食事と組み合わさると肝障害の指標がさらに悪化したと、研究チームが報告しました。肝臓の脂肪代謝に関わるタンパク質PPARαと、組織修復に関わる遺伝子ANXA2も、変化に関係する候補として挙がっています。

MMR欠損・MSI-high大腸がんの術前免疫療法、32人全員が33カ月再発なし

英国のNEOPRISM-CRC試験では、ミスマッチ修復機能欠損(MMR欠損)またはマイクロサテライト不安定性高値(MSI-high)の特徴を持つステージ2または3の大腸がん患者32人が、手術前に免疫療法薬ペムブロリズマブを最大9週間受けました。追跡期間33カ月の時点で全員に再発は確認されず、治療後に小さな病変が残っていた患者でも、病変の増大や転移はありませんでした。この結果は対象を限った試験で得られたものです。

孤独感と社会的孤立、50歳時点の精神疾患のない期間と関連

孤独感と社会的孤立の両方を抱える人は、どちらもない人に比べ、50歳時点で精神疾患を経験せずに過ごす期間が短い傾向がありました。英国の成人約27万7,000人を分析した研究では、短縮幅は女性で3.7年、男性で5.8年と推定されました。身体疾患のない期間にも差がありましたが、精神面での差のほうが大きく、生活習慣との関連も孤独感と社会的孤立で異なりました。

脊椎の骨密度低下、白質の変化と認知機能低下の速さに関連

ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームは、脊椎の骨密度が低い人ほど認知機能の低下が速く、脳の白質にも加齢に伴う変化が見られる傾向を報告しました。胸部CTから推定した骨密度と、脳MRIおよび認知機能検査の結果を数年にわたって調べた研究です。骨密度と脳の変化には関連が見られましたが、骨密度の低下が認知機能低下を引き起こすとは結論づけていません。

シロシビン下の脳活動、混沌の中に状況に沿った秩序

シロシビンを摂取した人の脳活動を調べたところ、一見乱れているように見える変化の中に、休息や瞑想、音楽、映像といった状況に沿うパターンが見つかりました。研究チームは、このパターンが自己と外界の境界が薄れる感覚や、翌日の心理状態の変化とも関連したと報告しています。ただし、参加者は精神疾患の患者ではなく、結果は治療効果を示すものではありません。

エボラ感染のケニア人男性、3カ国で感染を検知されず移動

ケニア人男性はコンゴ民主共和国(DRコンゴ)で発症した後、ウガンダを経てケニアへ移動し、ナイロビの病院でブンディブギョ型エボラウイルスへの感染が確認されました。複数の医療機関と空港の検査を通過し、ケニアで接触した可能性のある人は66人に上ります。

ビタミンD2の補充で血中D3濃度が低下、研究者はD3を選択肢に

英サリー大学の研究者らは、ビタミンD補充に関する研究を分析し、D2のサプリメントを摂取した人では血中D3濃度が低下する傾向を報告しました。研究者らは、ビタミンDの摂取量を増やしたい人には、一般にD3を選ぶ方がよいとしています。

クルクミンなど5種を線維肉腫細胞で検証、細胞老化と代謝への作用に差

ヴロツワフ医科大学などの研究チームは、クルクミン、ベルベリン、ビオカニンA、ククルビタシンE、プロポリス成分のCAPEを線維肉腫細胞と健康な筋肉細胞に作用させました。5種すべてで、がん細胞のエネルギー産生が妨げられ、細胞分裂を続けられなくなる変化が見られました。

コクランの更新レビュー、ニコチン入り電子タバコは禁煙補助で従来の方法を上回る

コクランの更新レビューは、ニコチン入り電子タバコを使った人は、ニコチンパッチやガムなどを使った人より禁煙に成功する割合が高かったと報告しました。80件の臨床試験、計2万9861人を含む分析で、電子タバコによる禁煙支援の効果と安全性に関する限界を検討しています。

カンナビノイドで脅威への回避が強まる神経細胞を特定、マウスの扁桃体で

米ノースウェスタン大学の研究チームは、マウスでカンナビノイドによる脅威の回避行動の増加に関わる神経細胞を特定しました。脳の扁桃体中心核にある特定の神経細胞が活発になり、その背景には、神経細胞の活動を抑える神経伝達物質の放出が減る仕組みが示唆されています。大麻に関連する不安を調べる研究ですが、今回の実験で測定したのは、マウスが捕食者のにおいに示す防御反応です。

訓練後の迷走神経刺激でマウスの長期運動学習が向上、脳血管のリズムと関連

東北大学の研究グループは、マウスの運動学習の訓練後に迷走神経を電気刺激すると、数日後の学習成績が高まることを示しました。訓練中の成績がすぐに改善するのではなく、時間を置いて学習成績が向上しました。また、刺激によって生じた脳内の血液量の周期的な変動が大きい個体ほど、5日目の学習成績が高い傾向がありました。

毎晩7〜8時間の睡眠と低い認知症リスクが関連 69研究・約450万人のデータを分析

カナダのヨーク大学の研究チームは、69件の研究を統合して分析し、毎晩7〜8時間の睡眠が、より低い認知症の発症リスクと関連することを示しました。週150分未満の身体活動と、1日8時間を超える座位時間も、認知症リスクの上昇と関連していました。ただし、これらは統計的な関連であり、睡眠時間や運動量を変えることで認知症を防げるという因果関係を証明した結果ではありません。

乳がんの画像検査から治療選択まで、NVIDIA支援の4社がAIを活用

NVIDIAのスタートアップ支援プログラム「NVIDIA Inception」に参加する4社が、乳がんの画像撮影、リスク評価、治療選択を支えるAIを開発・提供しています。自動超音波検査や病理画像による再発リスク予測など、検診から診断後の治療までを対象とし、臨床で使われている製品と研究段階の機能が含まれます。

アムロジピン、動物実験でADHD様の行動を抑制 人での有効性は未確認

高血圧の治療薬アムロジピンが、ラットと遺伝子改変ゼブラフィッシュの実験で、過活動や衝動性に関わる行動を抑えました。研究チームは人の遺伝情報や健康記録も分析し、ADHD治療薬の候補として研究を進める根拠を示しました。ただし、これらの結果は人のADHDに対する治療効果を確かめたものではありません。

ウロリチンA、HFpEFモデルで心機能指標を最大80%改善

ザクロなどを食べた後に腸内細菌が作る代謝物、ウロリチンAについて、キングス・カレッジ・ロンドンの研究チームは、心不全の実験モデルで心臓の機能指標が改善したと報告しました。未治療の動物と比べ、改善幅は最大80%でした。今回の結果は動物と実験室で作ったヒト心臓組織で得られたもので、患者への治療効果を示すものではありません。

成犬の網膜で遺伝子治療後に神経接続の再構築を確認

成犬の網膜にCaBP4遺伝子の正常なコピーを届ける単回の遺伝子治療で、視機能の回復に加え、損傷した神経接続の構造的な修復が確認されました。成体の哺乳類の神経細胞は修復しにくいと考えられてきましたが、今回の結果は、犬の網膜回路が成長後も再編成され得ることを示しています。

米国の調査で豆類摂取量が多い人ほど心臓病・糖尿病の有病率が低い傾向

米国の成人約4万7000人を対象にした調査で、豆類を多く食べる人ほど、心臓病や脳卒中、糖尿病のいずれかを抱える割合が低い傾向が見られました。豆類を1日約4分の1カップ増やすごとに、これらの病気の有病率は約19%低い値でした。ただし、食事と病気の有無を同じ時点で比べた研究であり、豆類が病気を防いだとは結論づけられません。

スタンフォード大、BCL6を細胞死の引き金に変える分子を開発

スタンフォード大学の研究チームは、B細胞リンパ腫の増殖を促すタンパク質BCL6を、がん細胞の死を促す仕組みに結び付ける分子「TCIP3」を開発しました。ヒトリンパ腫細胞を移植したマウスに1日2回投与したところ、11日後に腫瘍が消失し、対照群では腫瘍が残りました。

肺ペストは飛沫で人から人へ感染し、早期の抗菌薬治療が重要

シベリアのペスト研究施設で働いていた職員が死亡し、世界保健機関(WHO)はロシアに詳しい情報を求めています。ロシア当局は調査を続けています。肺ペストは重い肺感染症で、せきによる飛沫を介して人から人へ広がることがあります。

250万人超の米国小児データでMMRワクチンと自閉症の関連見られず

米国の小児約256万人を対象にした研究で、生後24カ月までの麻疹・おたふく風邪・風疹(MMR)ワクチン接種と小児自閉症の診断に、リスク上昇との関連は見られませんでした。接種時期による偏りを抑える解析を行い、別のワクチンを使った検証でも同様の結果となりました。

内臓脂肪の減少、長期後の脳容積と認知機能に関連

イスラエルの研究チームは、過去に食事や生活習慣の臨床試験に参加した成人533人を、介入終了から5〜16年後に調べました。内臓脂肪の量や脳の構造をMRIで測定し、認知機能も検査しています。

老化した免疫細胞の除去機能をEP2阻害で回復する研究、マウスで臓器機能を改善

老化に伴って増える「ゾンビ細胞」は、炎症を促す物質を出し続け、組織に残ることがあります。2026年のマウス研究では、免疫細胞のEP2受容体を阻害すると、老化した好中球の除去が回復し、複数の臓器や身体機能の老化指標が改善しました。老化細胞を薬で直接殺す方法とは異なり、細胞を片付ける免疫機能を回復させるアプローチです。

デカフェを3週間飲んだグループで記憶テストが改善 カフェイン入りでは注意課題に変化

健康な成人を対象にした研究で、デカフェを3週間飲んだグループでは、複数の記憶テスト項目で成績が改善しました。カフェイン入りのコーヒーを飲んだグループでは同じ記憶改善は見られず、別の注意課題で成績が上がりました。結果は、コーヒーの認知面への影響がカフェインの有無で異なる可能性を示しています。

体内でT細胞をCAR-T化する二粒子技術、マウスの白血病などで効果

カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究チームは、患者の細胞を体外で採取・改変せず、体内でT細胞をCAR-T細胞に変える方法を開発しました。ヒト化免疫系を持つマウスでは、白血病のほか、多発性骨髄腫と肉腫にも効果が確認されました。実験はマウスで行われた段階であり、人への有効性や安全性は臨床試験で確かめる必要があります。

がん免疫療法中のSSRI使用、2年間の死亡ハザード低下と関連

がんの免疫チェックポイント阻害薬による治療を始めた患者のうち、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を使っていた人は、別の抗不安薬を使っていた人より、2年間の死亡ハザードが低かったとする分析が公表されました。観察研究の結果であり、SSRIが生存期間を延ばしたとは結論づけられません。

米政府がイボガインの依存症治療試験へ、アストラゼネカはケンブリッジに研究拠点

米政府は、オピオイド依存症と心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療を目的に、幻覚作用のある薬物イボガインを使う初の政府資金による臨床試験を進めています。米食品医薬品局(FDA)は、試験設計や用量、参加者の条件、安全性の監視方法などについて意見を募り、締め切りを11月20日としました。

個別化がんワクチン、メラノーマで再発リスク低下も大腸がんでは課題

8月、製薬会社2社は、個別化mRNAワクチンと免疫療法薬を併用した治療で、メラノーマの再発リスクが大きく低下したと発表しました。一方、ドイツの製薬会社は、大腸がんワクチンの初期データで効果が得られなかったとして試験を終了しました。 がんワクチンが広く使える可能性を考えるうえで、二つの結果は、がんの種類によって免疫反応が異なる点を示しています。

過敏性腸症候群の食後痛、免疫反応は一つの仕組みとして報告

2021年の研究は、食後の腹痛に食物抗原への免疫反応が関わる場合があると報告しました。 ただし、過敏性腸症候群(IBS)の原因を食物アレルギーだけで説明できるわけではなく、ストレスなど複数の要因も症状に関わります。 食後の腹痛や下痢が続く場合、症状だけで食物アレルギーとIBSを区別することはできません。

米国でkratomと高濃縮7-OHの販売・健康リスクが議論に

米国では、植物由来のkratom(クラトム)や、その成分を濃縮した7-OHを含む製品が、ガソリンスタンドやたばこ店などで販売されています。グミ、錠剤、飲料などの形があり、依存や過量摂取のリスク、規制のあり方が議論されています。

感染症が2024年の新規がん症例の約12%に関与、予防策には差

ウイルスや細菌などの感染症が、2024年に世界で診断された新規がん症例の約12%、約230万件に関与したとする分析が発表されました。感染関連症例の約92%は4種類の病原体によるもので、ワクチンや感染治療が予防策として挙げられています。

ユタ州、医師の事前承認なしでニキビ薬を処方するAIの試験運用を開始

ユタ州で、AIがニキビを評価し、医師が処方ごとに事前承認しなくても薬を処方する試験運用が始まりました。対象は軽度から中等度のニキビに限られ、患者数に応じて処方の監督方法が段階的に変わります。通常の遠隔診療のようにAIが情報を集めて医師へ引き継ぐのではなく、定められた範囲内ではAI自身が初回処方を出します。